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2008年11月22日 (土)

無題3

「待った?」

「待った。」

五時三十三分。優奈は、クーラーがガンガンに効いて寒いくらいのコンビニにいた。こういう店ばっかりだから、地球温暖化が深刻な問題として取り扱われるのだろうと、おもった。

「ごめんって。」

「いや、別にそこまで待ってないからいいよ。」

「どっちよ。」

そういって肩を軽く叩いたのは優奈の幼稚園からの幼馴染の、鈴原友香だった。

こうやって話していると、これから、誰かの通夜にいくのなんて嘘みたいだ。

「じゃあ、いこうか。」

先ほどまで読んでいた雑誌を、元の位置にもどし友香のほうに向き直る。

服はもちろん制服だ。夏服でいいのかと思ったが、この真夏日に冬服はキツイだろうと思って結局夏服にした。友香も夏服だ。

「ちょっと待ってー。小腹すいたから、少しつまめるものを買ってから。」

「んー。」

優奈は菓子売り場にスキップしていく友香を後ろから、思い足取りで追いかけた。

選んでる友香を横目に、優奈は自分が朝から何も食べていないことを思い出す。

思い出すと意識しちゃうわけで、お腹がすいてくる。お財布に、五百円玉が入っているのを確認して、卵サンドとコロッケサンドとリプトンを購入した。

リプトンは、最近出たであろうストロベリーティーを選択。

友香も、買ったようでコンビニをでる。

「なんだ、優奈お腹減ってたの。」

「うん、そうみたい。さっきまで忘れてたんだけどね。」

「忘れてたって。やっぱりショックなの。」

予想もしていない質問に、現実に引き戻される。これから、わたしたちは同級生の木村祐樹の通夜にいくのだ。

「まぁ、少なからず。」

「優奈、仲良かったもんねー。祐樹と。」

サンドイッチの、ビニールを破って被り付く。友香も、祐樹の母と同じように、既に過去形で話す。

「そっかな。」

「結構話してたじゃん。それに、よく一緒に帰ってたし。」

「それは、友香が部活遅くまでやってるから。それに、一緒に帰ってるんじゃなくて、帰り道が一緒なだけだよ。」

「そっか。」

「そうだよ。」

会話はそれで止まってしまった。気まずくならないようにサンドイッチを一生懸命にたべる。黙っていっても自然なように。

サンドイッチを食べ終わる頃には、優奈たちは公民館前についていた。

公民館には先生や親戚、それに学校の生徒だとおもわれる人物が沢山いて、「久しぶり、お前、やけたなー」とか「どこに行った。俺はどこにも行ってないぜ」などといった会話が聞こえてくる。

それでもドアの横に、お通夜をしらせる筆文字を書いたものが置かれていた。

それだけがポツンと、にぎやかな空間から切り離されていて寂しそうに俯いているような、そんな気がした。

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コメント

はじめまして。
軽く読んでみたのですが・・・
同級生のお通夜の割には、随分賑やかなんですね。
ちょっと気になったのでコメントを残しておきます。
これからも頑張ってくださいね。

投稿: アロハ店長 | 2008年11月25日 (火) 06時27分

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